Stripe Docsに搭載されたAIへ実装の相談をしてみる

Stripe Docsに搭載されたAI機能「Ask AI」を試してみた。ドキュメント検索だけでなく、提案されたAPIコードをブラウザ上ですぐにテストできる便利な開発者支援ツール。

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目次

    Stripe Sessions 2025 で発表された機能・・・ではないのですが、 Stripe のドキュメントサイトには、実は「Ask AI」という AI 機能が搭載されています。この機能を触ってみたので、簡単に紹介したいと思います。

    Stripe AIアシスタントの活用

    Stripeドキュメントには「Ask AI」ボタンが検索フォームの横に表示されています。これを使うと、ドキュメントサイト上で AI アシスタントに質問することができます。英語圏のみの提供ではじまった機能ですが、気がついたら日本語で使えるようになっていました。

    「 Ask AI 」ボタンをクリックすると、画面右側にチャットが表示されます。ここに質問することで、Stripe Docs ないの情報に基づいたアドバイスを AI から受けることができる・・・らしいです。

    今回は「1ヶ月で終了するサブスクリプションの作り方を教えて」と質問してみました。期限付きのサブスクリプションは、意外とユースケースが多いのですが、ドキュメントの奥の方に書かれている印象があるケースでもありますので、ちょうど良いかなと思いました。

    質問をすると、まず AI は複数のソースから関連トピックを表示してくれます。RAG を利用した AI チャットらしい挙動ですね。なお、記事タイトルは英語で出てきますが、 Stripe Docs の仕様上クリックすると日本語のページに移動してくれます。

    少し待つと、紹介されたトピックに基づいて回答が生成されます。今回のケースでは、「Subscription Schedules APIを使おう」という回答が出てきました。

    1. 1つのフェーズを持つサブスクリプションスケジュールを作成
    2. フェーズの期間を1ヶ月に設定
    3. end_behaviorcancelに設定し、フェーズ終了時に自動的にキャンセルされるようにする

    とのことですが、概ね内容としても問題なさそうです。Docs に記載されている内容であれば、ハルシネーションもあまり起きないように感じました。

    Stripe CLI と Stripe Shell を利用した即時テストも可能

    MCP や 検索機能と明確に違うなと感じたことは、「その場で提案された API や実装を試せる」ということです。AI の回答文には、次の画像のような「 Stripe CLI だとこんなコマンドです。これを、 Stripe Shell でブラウザ上にて試しますか?」というメッセージも含まれます。

    ここで「 Run in Stripe Shell 」ボタンをクリックすると、ログイン中の Stripe アカウントに対して API リクエストをブラウザ上から送信できる仕組みが立ち上がります。提案された内容をその場でテストし、ダッシュボードに移動してから Workbench で詳細をチェックするような調べ方ができそうです。

    まとめ

    Stripe DocsのAIアシスタントは、開発者が特定の機能を実装する際に具体的な手順とコード例を提供してくれる強力なツールです。 Stripe のドキュメントに記載されている内容を元に回答してくれるので、さまざまなユースケースや要件について相談ができそうですね。

    また、 Stripe API をブラウザ上でテストできる Stripe Shell と連携していることも強力で、その場で提案された API をテストすることができます。ブラウザ上で動くため、iPad などでも理論上テスト可能というのが、「移動中に Stripe Docs の AI と Stripe Shell で調査する。その後デスクに戻ってから Workbench を使って詳細をチェックする」のような進め方まで想像させてくれます。

    「本当に作りたいもの、ビジネスの差別化できる機能の開発」に専念するためのサービスだ、と Stripe は自身を定義していることがありますが、このような開発者体験をよりよくする方面からも実践してくれるのはとてもありがたいですね。

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