[サーバーレスシングルページアプリケーション]これからSPA(シングルページアプリケーション)を作りたい人は必見の一冊
監訳者の吉田さんから献本をいただくことができましたので、早速読んでみました。 全体の感想からいうと、「俺はSPAマスターだ」という強い自信のある方以外は少なくとも1度は読んでおきたい書籍だと思います。 これだけだと書評に […]
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監訳者の吉田さんから献本をいただくことができましたので、早速読んでみました。
全体の感想からいうと、「俺はSPAマスターだ」という強い自信のある方以外は少なくとも1度は読んでおきたい書籍だと思います。
これだけだと書評にもなににもなりませんので、ここからは個人的に「これ書かれてるの嬉しいなー」と思った点を3点ほど紹介します。
NoSQLかRDBか(5章)
サーバーレスSPAの場合、特にAWSを使っているとDBはDynamoDBを選ぶことが多いと思います。
しかしいざ「なんでDynamoDBなの?」と言われるとちゃんと答えれる人はどれくらいいるでしょうか?
この本の中では、「じゃあ、リレーショナルデータベースはだめなの?」という質問の中でなぜNoSQLとRDBのトレードオフについてや、
書籍内でDynamoDBを選択している理由などについて触れられています。
Jasmineによるユニットテスト(6章)
個人的にはこの部分だけでも読んで良かったと思いました。
AWS上に構築されたサーバーレスSPAは特に外部サービスを呼び出すことが多く、
サービスの接合部分をどのようにテストするのかが問題になりがちです。
本書では、Jasmineによるスパイオブジェクトを利用したユニットテスト方法が、実際のコードと共に紹介されています。
SPA開発はやっていないけど、JavaScriptでのユニットテストをこれから始めたいという人も、
ここに紹介されているコードや手法を真似することである程度のテストがかけるようになると思いますので、
立ち読みからでもいいので手にとってみて欲しいと思います。
スケール・セキュリティ(7・8章)
「サーバーレスはいいぞ」という記事はweb上に数多くありますが、
「どのようなセキュリティリスクがあるか」や「どのようにスケールすれば良いか」などまで触れられているものはあまり多くないのではないでしょうか。
AWSアカウントをセキュアにする方法から、JavaSciprt側での対応方法、
またAmazon S3へのリクエストの解析やコスト計算方法などについても紹介されています。
そのほか
書き出すとネタバレになりかねないのでこの3つにとどめますが、
本書ではこの他にもいままで書籍として体系的にまとめられたことの少ない事柄がたくさん書かれています。
そして何よりサンプルアプリをテストも書きつつ構築して学ぶというスタイルですので、
実際に手を動かして理解を進めることができるというのもすごく良いと思います。
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