SentryのSolutions Hubを無料プランで触れる範囲で触ってみた
Sentryの新機能「Solutions Hub」を無料プランで試してみました。AIがエラー分析を行い、修正方法を提案してくれます。無料プランでは修正パッチの自動生成はできませんが、調査の手間が大幅に省けそうです。
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このサイトのエラー監視にSentryを使っています。とはいえ、そこまで使いこなせている実感はなく、「あー、エラー溜まってきたからCursorに読ませるかなぁ」くらいの扱いでした。Cloudflare上にデプロイしているため、エラーログをみやすい場所にまとめたかったというのもありますが、それ以上の場所としては使いこなせていないなという印象です。
先日Sentry AIなるものがでたというポストをSNSで見かけたので、この状況を改善できるやもしれないと思い、触ってみました。
Sentry AIをセットアップする
Sentry AIによるエラー解析は、各エラーの詳細ページで開始できます。右側のパネルにSolutions Hubというパネルが増えていますが、これがAIによる提案などが受けられるスペースです。初回セットアップが必要なので、Set Up Seerをクリックしましょう。

どのようなデータを使うのかなどの注意書きが表示されます。内容を確認して同意できるならば同意しましょう。

同意すると、Solutions Hubが利用できるようになります。もしGitHubインテグレーションが完了していない場合は、ここで解決方法の相談をすることになります。

セットアップが完了すると、エラーログ詳細ページのSolutions Hubパネルにも、簡易的な概要が表示されるようになります。

プルリク作成などは、有料プラン以上?
Solutions Hubを使うこと自体は無料でできる様子ですが、修正パッチのPull Requestを受け付けるには有料プランが必要な様子です。というのはGitHubインテグレーションで、pull request / issue作成機能を利用するにはTeam billing plans以上の契約が必要だからです。

Sentryの有料契約をしている人は、ぜひGitHub連携もお試しください。
チャットで追加の質問をしてみよう
ここからは無料プランでもできる範囲を探索します。先ほどのSolutions Hubページにはチャット入力欄が用意されています。ここで「これの解決方法は?」などの質問を送信すると、次のように分析や提案が生成されます。

かなり具体的な分析や指示を受けることができますので、これを元にIssue作成やパッチ作成タスクを考えるだけでも十分そうな気はします。
2025/03時点で日本語での回答には未対応
回答を日本語で書いて欲しかったので、日本語で回答することをリクエストするチャットを送信してみました。

しかし生成結果は変わらず英語のままでした。システム内のプロンプトによるものかもしれませんが、基本的に英語で回答する仕様っぽいです。

なお、質問を日本語ですること自体はOKでした。ただし日本語でいれても、日本語での回答をリクエストしても英語で返事が来ます。
おわりに
エラーが発生した時の調査やパッチ作成は、SaaSのような継続的な保守や開発を行うサービスではじわじわと負担になってきます。CursorやDevinなどを使うこともできますが、このようにissue tracking toolからもAIアシストが受けられると、よりこの辺りの手間を減らしていくことができそうな気がします。