LLMでWordPressブログ記事作成を支援するサービス「GetGenie」の無料版試してみた
WordCamp Asia 2023で紹介された記事をAIで作成するサービス、GetGenieについて紹介されました。GetGenieはLLMをベースにしており、記事作成やセールスコピー作成を支援するウェブサービスです。SEOを意識した記事作成のためのリサーチ機能やテンプレート・フォーマットが用意されており、ウェブメディア運営に便利です。Freeプランもあり、APIやプラグインも利用できます。プラグインのインストールや記事の作成方法も詳しく解説されていますが、本文生成時にはモデルの情報に制約があるため、編集作業は人間が行う必要があると感じられました。
目次
WordCamp Asia 2023に参加した際、「AIで記事を作成する」を謳ったブースがあったので、サービス名を控えてきました。
ようやく試すことができたので、使い方などを簡単に紹介します。
GetGenieとは
LLMをベースにした、記事作成やセールス・キャッチコピーなどの作成を支援する海外のウェブサービスです。SEOを意識した記事を作成するためのリサーチ機能なども用意されていたり、コンテンツのテンプレート・フォーマットが多数用意されているなど、ウェブメディアを運用する上でかなり便利そうな印象をうけました。
FreeプランとGetGenieアカウントを作成
プランはスクリーンショットを作成した2023/04時点で3つです。フリープランがあるのはありがたいですね。
GetGenieが提供するAPIやプラグインを利用する形になるので、事前にhttps://getgenie.aiでアカウント作成とFreeプランの登録をしましょう。
プラグインをインストール
Freeプランの注文が完了すると、WordPressプラグインがDLできます。
プラグインのZIPファイルをアップロードしてインストールしましょう。
管理画面のメニューに[Get Genie]メニューが追加されました。
ウェブサイトの方では、利用状況が確認できます。Freeプランの1,500ワードは割とすぐに到達するので、実運用では有料プランがほぼ必須と思われます。
サイトを登録して、ライセンスキーを取得する
プラグインを動かすには、サイトごとに付与されるライセンスキーが必要です。サイト側でドメインを登録して取得しましょう。
取得したライセンスキーをプラグインに登録します。
アクティベートが完了したら、準備OKです。
Get Genieで記事を作成する
早速記事を作成しましょう。[Get Genie > AI Writing]を開くと、記事作成ウィザードを選べます。
利用できるテンプレートの数はとても豊富です。普通のブログならば[Blog Wizard]ですが、記事のタイトルだしだけに使う[Title Ideas]やECサイト向けの[WooCommerce Wizard]なども便利そうです。
利用するテンプレートを選択すると、記事作成画面に移動します。
ここでは作成したい記事のキーワードやコンテキスト・言語などを設定します。
キーワードを入れると、[Analyze keyword]で検索ボリュームやCPCの見積もりもできます。
[Generate Title]をクリックすると、タイトルを作成してくれます、Results
に2以上の数を設定すると、複数の候補を作ってくれます。
タイトルを決めたら、次はIntro(導入部分)を作ります。
Introを生成すると、「どんな記事になる見込みか」をざっくり把握できます。LLM系のAPIサービスにありがちですが、日本語では途中で文字が切れることがありますので、生成された文章はしっかり確認しましょう。
Introが決まったら、次は記事内の見出しを作成します。
そして最後に見出しごとに本文を生成しましょう。
文章の長さを変更したり、「この見出し部分は自分で書くので生成しない」などの設定も行えます。
最後に[Insert]をクリックすると、WordPressの記事として生成されたコンテンツが追加されます。
複数候補を出せる機能は、利用枠に要注意
タイトル・概要・見出し・本文すべてで複数パターンの生成が可能です。ただし本文などの文字数が多いコンテンツを複数生成すると、すぐにプラン上限に引っかかる点に注意しましょう。
タイトルや概要・見出し部分で複数案作成して方向性を調整し、本文については1案のみ作成するのがよいかもしれません。
触っての感想
SEOキーワード分析なども絡めて生成できるのは、かなり実用的に感じました。
ただ、LLM固有の問題として、「モデルが作られた・更新された時より新しい情報」「モデルの学習データに含まれなかった情報」に関する記事生成には少し難があるかもしれません。
記事作成の作業は無くせますが、「どんな記事を作成するかの指示出し」や「作成された記事は本当に正しい(情報が古くないか?間違った情報がないか?他にもっと良い方法がないか?など)」の確認などのいわゆる「編集作業」はしばらく人間が時間をかけて行う必要がありそうかなと思います。